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出典: IDE-現代の高等教育2009年1月号より
~東京工業大学からのメッセージ~
東京工業大学 学長 伊賀健一
21世紀は「変化」の時代。科学技術の発展、情報技術の発展を糧とした知識社会の時代となり、 知識と人材は国のアセット(財産)の創造と蓄積において重要な役割を果たしています。 それに応じて、多くの国が科学技術と教育、特に高等教育への投資・改革に力をいれているのが現状です。 世界的な人口増加と経済発展は、アジア地域を中心に高等教育を求める潜在的な需要を増大させることとなりました。 情報通信技術を梃子に高等教育のグローバル化が一層促進され、情報・人・モノの移動が速やかになることで、 学生は質の高い高等教育を求めて、研究者は研究環境と待遇の優れた機関に移動する時代となっています。 こうして大学が選別される時代に突入し、大学間の国際的競争環境が現実となりました。
大学の国際競争力を構築するには、大きな柱が2本あると考えます。 一つは、次世代が必要とする世界的規模の教育・研究インフラの整備へ向けた連携形成の中核になりつつ、 自らも世界に向かって大学を開き、優秀な学生がその出身国に関わらず入学を希望するような知の中心地となること。 もう一つは、各国の優れた大学・教育機関と相互啓発し、協力・支援しあうネットワークの確立を目指すことです。 大学を、先進的かつ効率的で、国際的な研究教育を行なう「高い競争力を持った組織」に強化再編成することは、 21世紀においては必須であると考えます。
同時に、次世代の人材育成を担っている大学が、互いに切磋琢磨するために競い合いながらも、 国際競争時代であるからこそ、あえて協調性が重要になることも忘れてはなりません。 一国が外との連携なしには生きてはいけません。グローバル化の中で、地域の共同協力なくしては国家の継続的発展は望めないのです。 同様に、大学もそれぞれの卓越性を伸ばしながらも学外、海外との積極的な連携の下に、多様性を高めていく時代であるといえます。
ここでは、まず本学が国際競争力を高めるため活動の根底に持っていた原則、それによって発展した先進的な取り組みを紹介し、
現在における世界状況を分析した上で東京工業大学(東工大)からの行動メッセージとさせていただきます。
なお、内容のいくつかは2008年6月のG8大学サミットでも報告しました。
国際時代の競争と協調の詳細につきましては、下記PDFをご覧ください。
国際時代の競争と協調 (IDE-現代の高等教育2009年1月号より)
(331KB)
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