Newsletter NO.15-8

The 2015 Tsinghua Univ.-Tokyo Tech.-Guilin U. of Electronic Technology Joint Workshop

2015年11月19日~22日 於:中国 桂林電子科技大学

合同プログラムナノテクコースは、今年の合同ワークショップを中国桂林電子科技大学の協力を得て、桂林電子科技大学Huajiang Campusで開催いたしました。広西チワン族自治区桂林にある山水画のような壮大な景観の中にある大学です。
今回は東工大、清華大の教員、学生に加え、桂林電子科技大学の教員、学生も参加し、ナノテクノロジーに関する最新の研究成果を口頭発表とポスター発表をしました。口頭発表では、スパッタ記述を用いたFeCo磁性薄膜の作成やCIGS太陽電池作製の試み、高分子膜のX線回折を用いた分子構造と相転移温度の関係の報告、高分子膜の分子レベルでの化学結合の制御による機械的クロミズムに関する研究、有機半導体トランジスタ材料の分子エネルギー構造からの研究、金属・絶縁体転移に着目したナノスケールおよびマイクロスケールでの分子アクチュエータ機能、ナノ及びマクロ材料の水素エネルギー蓄積に関する報告など、世界最先端の質の高い発表が続きました。発表により、ナノとミクロを結ぶ技術の重要性が浮き彫りにされました。

news15-8-01.png

news15-8-02.png

news15-8-03.png

news15-8-04.png

また、参加されたスポンサー企業からはSolider Resist の開発の歴史と将来技術の展望や中国市場への取り組みが紹介され、大学の研究と産業界を結ぶ研究の重要性を改めて認識する良い機会にもなりました。
学生は5分間のショートプレゼンテーションとポスターセッションで自分の研究発表を行い、教員・学生からの質問が飛び交い、熱心な討議が繰り広げられました。懇親会では両大学教員の審査のもとポスター優秀賞が選ばれるなど、学生にとっては互いの研究進捗に対して良い刺激となったようです。
シンポジウム終了後は、交流を深めることを目的として、桂林ツアーが催されました。中国のスケールの大きな世界自然遺産に接するまたとない時間となりました。また、ツアーは、中国の歴史や自然遺産について見識を深める機会となったばかりでなく、日本語・中国語・英語を駆使して参加者同士の交流が図られて若手育成と交流の点で意義深いものになりました。
8月に帰国した清華大10期生との再会もあり、東工大側指導教員はそれぞれ懐かしく近況確認をしているのも、合同プログラムの利点だと感じる一コマでした。

news15-8-05.pngnews15-8-06.pngnews15-8-07.pngnews15-8-08.pngnews15-8-09.pngnews15-8-10.pngnews15-8-11.pngnews15-8-12.pngnews15-8-13.png

詳細PDF

▲Page top