Newsletter NO.15-9

東京工業大学・清華大学合同プログラム 社会理工学コース合同シンポジウム

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合同プログラムでは各コース年1回、合同シンポジウムを開催しています。
2015年度社会理工学コースは清華大より8名の先生方を招聘し、5日(土)は言語系、6日(日)は社会科学系に発表を分けて東工大大岡山キャンパス蔵前会館手島精一記念会議室にて開催いたしました。
5日は清華大側からは日本語の実質語機能語の共起関係や中国語の手話の統計解析等について、東工大側からは日本語の古語の文法や文生成の計算モデル等について各々研究発表があり、活発な質疑応答が行われました。 
日本語研究をされている先生の実質語機能語「こと」の発表は1.問題、出来事、仕事、2.事柄、価値、3.事実、事情、場合、様子、4.動作や状態と「こと」には多種の用法があり、日本語研究において難しい分野だという話は日々、日本語を気にせず使っている参加者にとって良い刺激になりました。 

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5日に参加された言語系の研究をされている先生方と聴講者との集合写真

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6日は清華大側からは中国の潜在成長率やモンゴルの民間医療等について、東工大側からは管理者の特性が組織の投資判断に及ぼす影響、海岸防災のデザインや社会的リスク等について各々研究発表があり、互いに相手国の取り組みに興味津々で活発な質疑応答が行われました。 
5日のシンポジウム終了後、懇親会が開催され、清華大から来日中の清華大11期生と清華大の先生方が近況報告をし、来夏に清華大に行く東工大12期生が清華大での研究の下調べも兼ねて、清華大の先生方に色々と教授いただき、だんだんと自分の進むべき道が見えてきたと留学への意欲が高まってきたようでした。
また、懇親会にはスポンサー企業の方々や同時期に来日していた清華大日本文化センター長の曲徳林先生も飛び入りでご出席、乾杯のご発声をいただきました。
何よりも関係者が嬉しかったのは東工大2期生(社会理工学コースとしては1期生)の佐藤広大さんが何年かぶりに顔を出してくれたことでした。10年後輩にあたる12期生に色々とアドバイスをしてくれ、逆に今のプログラム生がどんなに恵まれた環境になっているかに驚いていました。当時は奨学金もなかった環境で頑張っていた先輩たちの踏張りがあるからこそ、11年目の今があるということをつくづく感じずにはいられません。先輩たちが切り拓き、後輩が後世に繋げていく、そのルーティンがうまく続くかがプログラム継続の鍵とも言えるのではないでしょうか。

6日に参加された社会科学系の研究をされている先生方と聴講者との集合写真

6日に参加された社会科学系の研究をされている先生方と聴講者との集合写真

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中井社会理工学研究科長による懇親会開会の辞

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懐かしいコース一期生とコース長

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