【清華大学】中国の大自然を満喫、張家界(S.M)


中国では、10/3~10/9までゴールデンウィークのような期間があり、大学も企業もみんな休暇に入ります。その期間を利用して私は張家界に旅行に行きました。北京からは飛行機で2時間かかり、結構遠く南側にある都市なので、気温は非常に熱く31℃もありました。張家界は、映画「アバター」のロケ地として有名で、柱上の特殊な山の地形があったり、中心に穴の開いた山などとにかく異世界に来たような自然風景で有名です。

「七星山、天国への梯子」

私は、世界一長い崖梯子に挑戦しました。梯子は1000m以上の長さがあり、梯子の下には何もなく、落ちたら確実に天国行きです。命綱は2本あり、自分で付け替えながら、梯子や崖を進んでいきます。全行程は梯子だけでなく、崖をロッククライミングしながら梯子のふもとまで進んでいきます。正直崖下りは、梯子以上に怖かったです。梯子のふもとに行くだけで1時間30分かかり、怖いを通り越して命の危険を感じました。梯子も非常に怖かったです。進めば進むほど揺れが強くなり、先に来ていた欧米からの観光客がめちゃくちゃ梯子を揺らすので、さすがに殺意が沸きました。しかし、梯子を上っているときは空を飛んでいるような感覚もあり、何より横には絶景が広がっているので人生で一度しかできない経験だと思いました。梯子を上り切ると達成した証として、トロフィーと賞状がもらえます。登り切った後は達成感と同時に、生きているだけで幸せだという感情が沸き起こりました。この天国への梯子を上り切った経験は、人生で一番怖い経験であると同時に最も感動する経験となりました。

「天文山」

天文山は、張家界を代表する山です。その大きさは非常に広大で、市街からでも山が見えます。また、山へのロープウェイは非常に長く、山に着くまでに30分かかります。天文山の中心には大きな穴が開いており、その中をくぐって階段で下まで下ります。一体どのようにこのような地形ができたのか非常に気になりました。

「清華大学での新生活」

清華大学では、初めての環境に戸惑うことも多かったですが、非常に充実した日々を送っています。
研究室の人たちは非常に優しく、研究についてわからないことがあればすぐに教えてくれます。また、進捗報告などでの意見交換も非常に活発で、新しい知見や刺激をもらっています。ここ1か月は、清華大学の研究室ではどのようなアプローチでどのような研究テーマを行っているのかをまず理解することから始めました。日本の研究室とは違い、研究室の人とのコミュニケーションは英語や中国語であったり、研究内容を英語や中国語を通して理解していかなくてはいけなかったので最初のうちは非常に大変でした。研究内容は、日本で研究していたテーマと同じ分野ですが、研究のアプローチ方法や研究手法が日本の研究室とは異なり、中国での独自の研究に触れることで自分の研究に対する視野が広がりました。
部活は剣道部に入りました。中高の時代にやっていたので、興味を持ちました。また、中国でも剣道は以外と人気なことにも驚きました。清華大学の剣道部の人達は非常に親切で、中国語だけでなく英語や日本語も少し話せるのでコミュニケーションがとりやすかったです。剣道は少しブランクがありますが、意外と忘れていないことが練習を経てわかったのでこれから上達していきたいと思います。
授業は、「International Business」という有名な多国籍企業がなぜ世界で成功したかについて学ぶ授業を履修しました。グループワークで課題を進める形式で、中国人だけでなく色々な国との留学生と交流しなくてはいけなかったので、グループワークを進めるのがなかなか大変でした。しかし、お互いにレポートのどの箇所を担当するか役割分担し試行錯誤しながらも第一課題を終わらせることができました。清華大学生や清華大学の留学生は、非常に勉強熱心でいつも夜遅くまで勉強しています。
清華大学の学食は安くて、非常においしいです。大学内には学食が10個以上あり、どの食堂も大きく、品ぞろえ豊かです。中華料理はもちろんマカオや香港の料理も売っています。今のところ、一番おいしい料理は食堂の端っこで売っている角煮が一番おいしかったです。
清華大学のキャンパスは非常におおきく、自転車がないと移動に非常に時間がかかります。清華大学生は、「美団」という黄色いレンタル自転車を無料で使えるので、授業間の移動や研究室、食堂に向かう際は、いつも自転車を使っています。
中国は基本的にアプリ上でキャッシュレス決済しかできず、非常にハイテク社会です。なので、中国で携帯を無くすことは死活問題です。しかし、タクシーからデリバリーに至るまで全てがスマホ一つで解決するので、非常にIT化が社会全体で進んでいると思いました。日本も少し見習うべきだと思いました。
友達はたくさんできました。ヨーロッパ人が非常に多く、ドイツ、オランダ、ポルトガル、ロシアなど様々な国の友達ができました。一緒にテニスをしたり、観光に行ったりしました。一度、北京にあるサイゼリヤにつれていったら、全員「サイゼリヤはなんて美味しいんだ、こんなに幸せなのは初めてだ」と言って感動していました。