【NTU】向き・不向き @ Singapole?(M.K.)

人には向き・不向きあるよな,というのを感じた留学のスタートでした.前回の報告はシンガポールに着いて3日ほど,何も始まっていない中の報告でしたが,1か月経って授業・研究も始まって,慣れてきた感じです.

前回の報告後,オリエンテーションがあったのですが,100-200人くらいの参加者(他プログラムも合わせると700人以上の留学生を受け入れている!)が居て,日本人は少ないようです.手続きの時も,日本人!珍しいね.と言われました.そんな中,会場では周囲の参加者が和気あいあいと話していて… 僕は,なぜそんなにすぐ溶け込める…?と思いながら,一人不安に駆られ,ソワソワ・オロオロしていました.その後も,やることが無いのに時間は余っていて,このまま何もできないのではないか,何かしなければいけないのではないか,という焦燥感に駆られました.

そんな不安を残したまま,研究室での活動が始まりました.School of Chemistry, Chemical Enginnering, and Biotechnology (CCEB) という研究科に所属しています(建屋は写真参照).Science TokyoクッキーとScience Tokyoゴーフルを両手に携えて挨拶の場を迎え,不安が一瞬で消し飛ぶほどに温かく迎え入れていただきました.皆さん優しい方々で安心しています.基本的には皆それぞれ,マイペースで働いていますが,週2,3回くらい誰かしらがお菓子をくれます.また実験が始まってからはだいぶ落ち着きを取り戻しました.普段の生活に近づいたためかと思います.初めは練習実験を指導してもらい,2週目からは1人で作業しています.適宜,結果を報告して,ディスカッションし,アドバイスをもらって次の実験へ…といった感じで,ほとんどルーチン化してきました.研究室にはすんなり慣れて,大いに順調です.

冷静になってから留学開始当初のことを考えると,そうなって当たり前だよな,と思いました.元々,人が集まっているところでその場に溶け込むのは苦手で,人見知りですし,知らない人と他愛もない雑談ができないタイプです.さらに,普段は研究のほかに何もしていませんから,時間は余って当たり前,留学開始当初の行動は,いつも通りだった訳です.無意識に,「留学に来たから」という理由だけで何かを為そうとして,焦っていた様です.実際,研究が始まってからは順調ですから,やっぱり人には向き・不向きあるのだなと感じました.当たり前ですが,留学に来ても日本にいたころの延長線上にいます.無理にできないことをやろうとせず,できることをきちんとやろうと思いました.

以上,留学開始から1か月の報告でした.順調に進んではいますが,もう全体の1/4が終わったと考えると少し驚きます.無理をしない・できることをやる,と前向きに後ろ向きな覚悟を決めましたが,留学生の模範としては,もっと行動的なほうが好ましいのでは…?いやに汗をかきますが,シンガポールはやはり暑いです.photo.M.K.jpg