こんにちは、田町キャンパスinnovation science博士課程4年のJSです。現在Campus Asia plusプログラムを通じて、NTU南洋ビジネススクールで1学期間の交換留学を行っております。シンガポールに到着してから17日が経ちました。
NTUとシンガポールについて簡単にご紹介させていただきます。
南洋理工大学はシンガポール西部に位置しています。シンガポールは東京都ほどの面積ではありませんが、地下鉄に快速線がなく、大学から最寄り駅まで約1.5kmの距離があるため、空港から大学まで約2時間を要します。成田空港からすずかけ台キャンパスへのアクセスに似た感覚でしょうか(笑)。キャンパスは非常に広大で、大学の各エリアを結ぶ3路線のキャンパスバスが運行されています。学内には複数の寮エリアがあり、主に大学東側に配置されています。各寮エリアには独立した自習室、活動室、ジム、食堂などが完備されており、大変便利です。学生数も多く、具体的な数字は把握していませんが、ラッシュ時のバスはかなりの混雑ぶりです。
シンガポールは「ガーデンシティ」として知られていますが、NTUキャンパスもその特徴を継承しており、多様で特色ある熱帯植物で美しく装飾されています。生態系が豊かなため、リス、亀、トカゲなど様々な小動物を頻繁に目にすることができます。学内には多数の食堂があり、正確な数は分かりませんが、現在確認できているだけで12箇所あります。各地域の料理が楽しめ、日本料理を提供する窓口も設置されています。ラーメンの味もなかなか良好です。各種ミールプランの価格も手頃で、大体4-7シンガポールドル程度、少し高めのセットメニューもありますが、全体的に非常にリーズナブルな設定となっています。
シンガポールは赤道に位置しているため雨が多く、学内の通路にはほぼ全てに雨よけの屋根が設置されています。体感的には、シンガポールは晴れた日の日中は暑いものの、夜になると大変涼しくなります。海に近く風が強いためか、夜間は少し肌寒く感じることもあります。気温について言えば、シンガポールでは一般的に公共施設の室内温度がかなり低く設定されており、NTUで授業を受ける際は基本的に上着が必要です。NTUの教室のエアコンは最低16度以下まで設定可能で、これは空気循環を保つためかもしれません。
シンガポールは日本と同様に、QRコードやタッチ決済が広く普及しています。現金での支払いも比較的多く、日本よりも頻度が高いように感じられます。シンガポールドルの紙幣は大変美しく、プラスチック製のため水洗いも可能です。ただし、硬貨については少々注意が必要で、過去の1ドル硬貨と現在の1ドル硬貨でデザインが異なるにも関わらず、両方とも流通しているため、取引の際は額面をしっかりと確認する必要があります。
シンガポールでは日本の文化的影響も数多く見つけることができます。吉野家、Yoshinoya、サイゼリヤなどの日系ファストフード店は頻繁に目にしますし、ドンキホーテもこちらで大変人気があります。無印良品、ユニクロ、ニトリなどの日本の著名ブランドは大型ショッピングモールで必ず見つけることができます。ダイソーもこちらで高い人気を誇っています。さらに「日本の家」という日本の生活用品専門店もあり、東京と変わらない便利な生活を送ることができます。
シンガポールは別名「ライオンシティ」と呼ばれており、NTUのマスコットも愛らしい小さなライオンです。そういえば、東京科学大学にはマスコットがありませんね。将来的には可愛らしいデザインが生まれるかもしれません。地元の方々も大変温かく、寮に到着した際には先輩学生たちが交換留学生を心から歓迎してくださいました。南洋の豊かな風土と人情に心を躍らせており、これからの4ヶ月間の生活に大いに期待しております。