2019年9月~2020年1月まで清華大学の水利水電系に交換留学しました。土木の河川系と機械の水力タービン系を合わせた水利用に特化した学科に所属しました。学部生の卒業旅行で中国に行き、この国をもっと知ってみたいと思った事もあり清華大学に交換留学しました。中国語の学習歴は無く、留学前の中国語力は値段を聞いてその数字がわかる程度でした。
授業は留学生用の中国語の授業と英語で開講された黄河の文化と歴史という授業を受けました。それ以外の時間は研究室に行って調査を主に行っていました。研究室のゼミを通して日本では既存の構造物に対しての研究が多いのに対して中国では新規建設に対しての研究がメインであり国による研究対象の違いを感じました。実際に僕が中国にいる4ヶ月半の間で北京に空港が1港開港し、高速鉄道も1本開通しました。まさに今建設ラッシュであるというのを目の当たりにしました。また、清華大学は中国の中でも特に人工知能に力を入れている大学で、情報系の学科じゃなくても人工知能の研究をしています。ある学生から聞いた話では全ての学科で人工知能を利用・応用した研究がされているとのことでした。
課外活動として、東工大でも所属していたオリエンテーリング部に所属しました。2週に1回くらいの割合で土曜日に大会に出場しました。大会は北京市内の公園で開催されました。学外に出る機会がなかなか無い中、中国人学生とスポーツを通して交流することができ、とてもいい経験ができました。
東工大のOBとお会いできる機会があり、そこでお会いした方の紹介で中国に事務所を構える日本企業に訪問させていただき、海外駐在ではどのようなところで働いているのかというのを見させていただきました。また、清華大学にJリーグの村井チェアマンがお越しになって公演され、それに参加しました。他にも研究室の先生を日本から2名の先生が訪ねて三峡ダムを視察されるときに、同行させてもらいました。このように、日本にいてはなかなか経験できないことを経験することができました。
留学最後には友人が中国に遊びに来てくれて、一緒に観光しました。そのときには僕が注文したり交通を調べたりしました。このときに4ヶ月間での自分の中国語力の向上を感じることができました。まだまだ生活する上ではレベルの低い中国語ですが、それでも通じて実際に案内できた時はとても嬉しかったです。
留学後、中国がとても好きになり研究室の友達に『時間ができたらまた遊びにくるよ』と、言ったもののコロナの影響で全く会いに行けてないのがとても残念です。友達も「今度海外旅行するなら日本だから、日本を案内して」と言ってくれているため、また自由に往来できる日が待ち遠しいです。
このように、留学をすることで得られること、留学をしたからこそ感じられることは沢山あるので、もし機会があれば中国の留学もお勧めします。