文部科学省「大学の世界展開力強化事業」キャンパス・アジア

参加学生の声

川上 陽平
  • 参加プログラム:
    植物環境イノベーション・プログラム(CAPE)
  • 所属:
    千葉大学・大学院融合理工学府
  • 派遣先大学:
    浙江大学(中国)

デザイン系学生にもおすすめです

私は学部1年生から工業デザインを専攻しています。修士1年生の時に2019年2月-7月の1ターム間、浙江大学の工業デザイン系に留学しました。

私が中国でデザインを学ぶことに興味を持ったきっかけもCAPEプログラムでした。学部4年生の8月に北京で行われたサービスデザインのワークショップに参加し、中国の学生や先生が行うサービスデザインへのアプローチが千葉大学の授業で学んでいたものとは全く異なることに驚きました。大学ではユーザーの行動をベースに問題解決と情緒的価値を大切にアイデアを練っていましたが、本ワークショップでは今研究されている新技術を使って解決できる問題を発見し、サービスを提案するという技術発端のサービスの作り方だったのです。その体験から技術大国である中国に身を置いて、デザインを学ぶ者として自分の視野や考え方を広げたいと思い、翌年の浙江大学への留学を決めました。

 いざ中国で暮らし始めてみると、思っていた以上に生活の全ての行動がデジタルサービスで担われています。食事や買い物の注文はもちろん、例えばコインランドリーですらコインを入れる穴は無く、自室からスマホで予約・決済ができるのです。たくさんのサービスに触れることができ、普段の生活をするだけで発見の連続でした。

 大学での授業は大学院の授業ということもあり、クラフト的な授業はありませんでしたが、工業デザインの理論的な部分で千葉大学とは違う視点の講義を受けることができました。課外では同時期に同じ研究室に留学に来ていたシンガポールのシンガポール工科デザイン大学(SUTD)の学生たちとガーデンライトのプロダクトデザインプロジェクトに参加し、充実した時間を過ごすことができました。その他にもデザイン系の中国企業の見学や、アリババ本社の見学など中国の様々なデザインカルチャーに触れることができました。浙江大学の研究室の先生が積極的に機会を作ってくださり、感謝しています。余暇にはヨーロッパからの留学生たちと上海に旅行に行ったり、現地の学生に街を紹介してもらったりと楽しく過ごせました。現在千葉大学の自分の研究室に浙江で仲良くしていた学生が留学に来ていたり、これまでのワークショップで出会った学生たちともSNS上で交流していたりと学生間のつながりの強さもCAPEプログラムの魅力だと思います。

ワークショップに複数回参加し、留学まで行くことができ、本プログラムのおかげで様々な経験を積むことができました。初めて知った方にも迷っている方にも、CAPEプログラムへの参加を大いにおすすめします。