活動紹介

留学体験談 南洋理工大学

シンガポール留学で得た学びと成長

Y.K.

Y.K.

所属
工学院 機械系 学士4年(当時)
派遣先
シンガポール・南洋理工大学
留学年度
2024年度
参加プログラム
GEM Trailblazer Exchange AY2024/2025 [Fall Semester]

授業・研究

授業については3つ履修登録しました。一つは自分の専門分野から「Mechanics of Physics」、そして専門外から「Generative Art」と「Chinese Language Level 1」を選択しました。「Mechanics of Physics」では、基本的にオンラインのビデオを見ながら毎週の演習の授業に参加し、中間と期末のミニテスト、そして期末試験によって評価されました。専門用語を英語で覚える必要があり少し大変でしたが、問題の難易度自体はそこまで高くなかったので何とかなりました。

「Generative Art」の授業は、科学大では受けることができない美術専攻の授業でした。美術専攻といっても、プログラミングを使った画像認識やPCのアプリケーション、3Dプリンター、自然現象を利用したデジタルアートの作り方などを学びました。科学大でエンジニアリングとして学んでいた内容がアートの分野に応用できることがとても新鮮で楽しかったです。最終プロジェクトでは、グループで「Touch Designer」というアプリケーションを利用して一つのデジタルアートを作成しました。作品のモチーフは地球を表す抽象アートで、球体を無数のドットで表現し、海や陸、空気などをレイヤーに分けて組み合わせました。そして、気温や四季を色の調節を使って表現し、ノイズを加えることで風の様子や水の流れなども再現しました。グループメンバーはアメリカ人とシンガポール人で、シンガポールには四季がなく、アメリカ人と私の四季の感覚も少し違いましたが、話し合いながら面白い作品ができたと思います。

中国語の授業では、基本的な中国語を学びました。シンガポールでは中国語が使われることも多かったため、習ったことを日常生活で実際に使うことができて楽しかったです。ファイナルプロジェクトでは、中国語で5分ほどのショートムービーを作るという課題がありました。他の留学生3人と一緒に物語を考え、台本を書き、みんなで演じて編集しました。とてもやりがいがありましたし、現地学生にも協力してもらい、台本をチェックしてもらうこともできました。授業の合否についてはまだ分かりませんが、全体的に周りの学生と交流しながら学びたいことを学ぶことができたと思います。

研究については、3Dプリンターの研究をしているMoon Seung Ki教授のもとに所属しました。研究室では教授との関わりはあまりなく、自分でやりたいテーマを決めて自由に研究を進める形式でした。研究内容としては、3Dプリンターを使ってシンガポールならではのユニバーサルデザインを新たに考え、実際に作成しました。

まず、ユニバーサルデザインを考えるにあたり、シンガポールに留学している留学生や現地学生を対象にGoogleフォームでアンケートを実施しました。「シンガポールで不便に感じていること」や「多国籍国家であるがゆえの問題」などについて質問し、約30件の回答を集めました。その中から、ユニバーサルデザインによって現実的に解決できそうな問題を抽出しました。そして取り組んだのが、トイレットペーパーカッターのデザイン改善です。

シンガポールの公共の場では、交換頻度を少なくするために、日本で通常使われるものの4倍のサイズの産業用トイレットペーパーが使われています。しかし、カッターの形状が悪く、切ろうとするとトイレットペーパーが永遠に出てきてしまい、最終的には両手で押さえて切り取らなければならない状況になっています。それを簡単にするために、トイレットペーパーがカッターに触れたときに回転を止める機構を取り入れた設計を考えました。

3Dプリンターの利用許可を得るのに苦労しましたが、最終的に2分の1サイズのプロトタイプを作成することができました。実際のサイズでの印刷を試みたかったのですが、大きいサイズの3Dプリンターが使えなかったため、パーツをさらに細かく分解し、通常の3Dプリンターで印刷できるサイズにデザインし直しました。しかし、印刷する時間が足りませんでした。時間があれば、製品を完成させて現地の学生や留学生に評価をお願いする予定でした。

以上のように、授業や研究を通じて貴重な経験を積むことができ、とても充実した留学生活を送ることができました。

課外活動・生活

サークル活動として、JAC(Japanese Appreciation Club)という日本愛好会に参加しました。活動内容としては、日本からNTUに見学に来た高校生の案内や、日本の伝統的な茶道やけん玉などの遊びを通して日本文化を学ぶというものでした。自分が知っている日本文化をシンガポールの人々に伝えることができ、とても有意義でした。また、そこでできたシンガポールの友達にシンガポール内を案内してもらうなど、多くの時間をサークルでできた友達と過ごしました。さらに、他の日本人留学生と一緒に協力して「Japanese Corner」という日本語を教えるイベントを始め、週に一回開催しました。毎週10人ほどの参加者が集まり、日本語でしりとりなどのゲームをしたり、トピックを決めてディスカッションを行ったりしました。

また、寮対抗のスポーツ大会のために寮のバスケットボールチームがあり、練習に何回か参加しました。寮の目の前にバスケットボールコートがあったため、空いている時間にバスケを楽しむこともできました。さらに、街中の至るところにバスケットボールコートがあり、シンガポールでバスケットボールがとても人気のスポーツだと感じました。バスケットボールの体育の授業も非常に人気があり、単位を取得することはできませんでしたが、教授に頼んで参加のみを認めてもらうことができました。そこでもバスケットボールを通じて新しい友達を作ることができました。

このように、サークルやスポーツを通じて多くの人と交流し、シンガポールでの生活をより楽しいものにすることができました。

得られたもの
留学前、英語開講の授業や交流イベントを通じて科学大に通う留学生と友達になろうと努力していました。しかし、少し仲良くなることはあっても、頻繁に遊びに行ったり、深い話をするような関係にはなりませんでした。それが言葉の壁なのか文化の違いなのか、今まで明確には分かりませんでした。

今回のシンガポールでの留学では、いろいろな国から来た留学生と長い時間を共に過ごし、一緒に食事をしたり、遊びに行ったり、相談に乗ってもらったりするという初めての体験をしました。そして留学を通じて出した結論は、初めて会った相手に対して無意識に壁を作ってしまうことが問題だということです。これまで科学大で留学生と話すとき、自分が日本人で留学生を受け入れる立場にいると考え、相手に遠慮したり、少し距離を置いたりしてしまう自分がいたと感じます。

今回、自分が留学生の立場になり、現地の学生がとても温かく受け入れてくれたこと、そして距離を縮めやすい環境を作ってくれたことが、とても新鮮でありがたかったです。また、他の留学生とは「同じ留学生」という共通点を通じて、自然と結束力が生まれるのを感じました。国が違っても、日本人の友達と同じように深く交流できたことが、自分の中で大きな成長だと感じています。

さらに、12月にはシンガポールで仲良くなった留学生や現地の学生10人ほどが日本に旅行に来てくれており、帰国後も一緒に遊べていることがとても嬉しいです。この経験を通じて、シンガポールに行った留学生としての自分の経験が、日本に来ている留学生の気持ちを理解する助けになりました。今後は、科学大の留学生イベントにも積極的に参加し、交流を深めていきたいと思っています。

NTUでの留学を終えて

A.N.

A.N.

所属
情報理工学院 情報工学系 学士4年(当時)
派遣先
シンガポール・南洋理工大学
留学年度
2024年度
参加プログラム
GEM Trailblazer Exchange AY2024/2025 [Fall Semester]

シンガポールのNTUへ8月から12月までの1学期間の留学をしました。この4ヶ月間を通じて、文化や価値観の違いについてさまざまな学びを得ることができました。

まず、大学生活についてです。履修した授業の中でユニークだった授業は、生成AIを使ってビデオを作成するという授業です。そもそも東工大では芸術系の授業をとることができないのでそれが新鮮でした。それに加え、生成AIというまだ新しい技術をすでに芸術分野に応用して、授業として確立していることに驚きました。内容も面白く、生成AIの可能性について知ることができました。他にも授業をとりましたが、それらは日本の授業と似ていることが多かったです。ただ、シンガポールの授業はグループワークがどの授業にもあり、英語での議論は苦戦しました。

次に文化の違いについてです。シンガポールは多民族/多文化社会なので、さまざまな文化を感じることができます。特に中心街では植民地時代に民族ごとに区分けされて生活していたため、アラブストリート・リトルインディア・チャイナタウンなどさまざまな文化を感じることができます。食文化もマレー系/中華系が混在しているようなものが多かった。服装も日常的にヒジャブやサリーを着ている人を見かけることも有りました。また、シンガポールにはプラナカンという人々がいて、中華系移民とマレー系の混血に人々やコミュニティ、その文化のことを指します。特にプラナカン文化のもつ、陶器や刺繍のデザインなどがユニークで、お土産として人気もあります。大学の友達にもプラナカンの子がいて、刺繍やアクセサリーなど家族で作ったりすると言っていました。

最後に、プログラムの手配/サポートをしていただいた皆様、ありがとうございました。シンガポールでの生活は大変なこともありましたが、とても楽しく、たくさんのことを学びました。もし留学をするか迷っている人がいたら、キャンパスアジアのプログラムをぜひおすすめします!

【南洋理工大学】4ヶ月の研究留学を終えて

R.T.

R.T.

所属
生命理工学院 生命理工学系 生命理工学コース 修士1年(当時)
派遣先
シンガポール・南洋理工大学
留学年度
2023年度
参加プログラム
GEM Trailblazer Exchange AY2023/2024 [Spring Semester]

4ヶ月の南洋理工大学での研究留学を終え、多くの経験を積むことができました。研究手法の習得のみならず、多くの人との出会いや現地の文化の体験など、非常に貴重な機会に多く恵まれました。本記事では、南洋理工大学での研究留学を振り返り、印象に残ったことについて記載したいと思います。

1. 留学準備

留学準備をする中で感じたのは、海外と日本とで動き方が異なる場合が多いということです。英語で資料などを用意することも当初は慣れない段階だったのですが、留学を終え、本当に多くの方々に支えられてここまで来れたと日々実感しています。今振り返ると、実際の留学期間中だけでなく、留学準備の段階から既に留学は始まっていた、と強く思います。

2. 現地での人との出会い

留学を通じて本当に多くの人に出会うことができました。研究室の方々、寮のルームメイト、友人、そして同じくセメスターで留学に来ている同級生など、生まれた国も言語も文化も異なる多くの方と出会うことができました。この4ヶ月の間、座学だけでは得られない成長を遂げることが出来たと感じています。そして研究、日々の生活を通じて、異なる国の方々と協働していく中で以前よりも一回り大きく成長出来たと強く実感しています。

3. 何とか出来る力

この留学を通じて、どのような環境でも何とか出来る力を身につけることが出来たと感じています。海外で生活をしていく中で、言語も文化も異なるため、分からないことなど生じるのですが、そうした中でも研究室や寮の同じ階に住む友人など、多くの方と交流し、異国の環境下においても前に進んでいく力を養うことが出来たと感じています。そして留学を通じて、こうした経験の一つ一つを楽しむことが出来るようになり、自身にとって非常に大きな財産になったと感じています。

4ヶ月の間、本当に多くの方々と協働して研究に向き合うことが出来ました。新たな研究手法の会得に加え、一人の人間として大きくなれる、貴重な機会を本留学を通じて頂くことが出来たと強く感じています。

4ヶ月の旅の記録

K.I.

K.I.

所属
環境社会理工学院・修士2年(当時)
派遣先
シンガポール・南洋理工大学
留学年度
2023年度
参加プログラム
GEM Trailblazer Exchange AY2023/2024 [Fall Semester]

チャンギ空港から羽田空港へ降りたち、4ヶ月ぶりの乾燥した東京の冷たい空気を肺いっぱいに吸った時、とうとう終わらない夏が終わったという気持ちになりました。8月に、ここ羽田空港の第三ターミナルから出国したときには未知の国家であったシンガポールも、今となっては懐かしい場所になっています。

 独立記念日とほぼ時を同じくして始まった留学生活は、英語一色のコミュニケーション、初めての外国人との共同生活など、慣れないことが多くありました。とりわけシンガポールで話される英語はシングリッシュと呼ばれ、初めて耳にしたときはおよそ英語とは思えないように感じ、理解できるようになるまで暫く時を要しました。英語のコミュニケーションにはそこまで抵抗がなかったのですが、初日のSIMカードの購入段階から現地の店員が話すシングリッシュのリスニングに困難を感じるなど、自分は本当にここでやっていけるのだろうか、と不安に思ったのをよく覚えています。このように初日から不安を感じる留学生活でしたが、現地での研究生活、そして趣味のジャズの活動を通じて、次第に日本での生活を忘れるほどに楽しい日々を過ごすことができるようになりました。まず研究生活について、私は修士課程での研究留学だったので、ある程度研究のいろはを学んだ上での留学でした。ただ、異なる分野の研究室での研究ということもあり、はじめ不安と期待の入り混じった感情を抱いたことをよく覚えています。現地の先生はとても優しく、その一方で研究に関してはとても厳しく、ものすごいスピードで高品質の研究を大量に行っており、その研究への姿勢には多く学ぶことがありました。研究プロジェクトの一員として、研究予算獲得のための出資者へのアピールや、多国間にまたがる研究者ネットワークの構築などの日本とは異なる研究室運営のあり方を見ることができたのは、自分にとって大きな学びとなりました。趣味の活動では、ジャズを通してNTUの学生だけでなく、NUSの学生や現地のプロミュージシャンとも交流することができました。NTUの同窓会やホテルでの演奏などを通じて、研究生活だけでは分からなかったシンガポール特有の文化を体験できたと思います。

研究にしろ、(自分の場合は音楽でしたが)趣味にしろ、本気で楽しんできたことは違う国に行っても通用します。異なる環境に身を置くことは正直面倒ですし不安な部分も多いですが、留学は自分がやってきたことを見つめ直すとてもよい機会です。これを読んでいる方は、是非挑戦してみてください。

南洋理工大学での四か月の振り返りと学んだこと

K.O.

K.O.

所属
物質理工学院材料系 学士4年(当時)
派遣先
シンガポール・南洋理工大学
留学年度
2023年度
参加プログラム
GEM Trailblazer Exchange AY2023/2024 [Fall Semester]

シンガポール、南洋理工大学での四か月の留学が終了しました。長いようで短かったと言ってしまえば月並みですが、今での初日を鮮明に覚えているという点においては短かったと思ってしまうこともあながち間違いではないように思います。思うままに書いても冗長なものになってしまうので、今回は留学をしてみたいと漠然と考えている方に対して、そのイメージが湧きやすいように書ければと思います。まず到着直後についてですが、初めての留学かつ学部生での研究留学ということからの不安や緊張で、後悔がどっと押し寄せたことをよく覚えています。また、この時期は提出書類や入国関連の書類に追われる上に友達もいないということで不安が非常に大きいです。しかし、他の交換留学生との交流、現地学生との寮やクラブ活動での交流、フルタイムの留学生とのイベントでの交流や研究室での交流など、交流の場が広がっていく事によって生活はどんどん楽しく充実したものになっていきます。英語などの言語に関しては当然不自由に感じる機会はあります。私の場合はTOEICの対策を二ヶ月真面目に行ってやっと800点を超えるといった有様であり、授業などを除いて特段日本で英語を話す機会もなかったため尚更でした。ただ、時間が経つと友達が自分のアクセントに慣れてくれたり、自分の英語力が向上したりすることによってだんだんと障壁がなくなっていきます。初めは緊張して碌に自己紹介もできず微妙な雰囲気を作ってしまい、早く帰りたいと思った時期もありました。しかし、最終的には何時間も文化的な違いや各国の歴史について話し込んだり、ふざけたりできるような仲の友達が何人もできました。研究に関しては授業や研究のスタイルがかなりブラックボックス化していることもあり、不安が多いかもしれません。私に関しては研究テーマも日本のものとは大きく異なったこともあり、一筋縄にはいかないだろうとは感じていました。ところが、この点に関しては予想に反してあまり困難に感じることはありませんでした。これは学部によっても変わる可能性がありますが、現地の学部生は基本的に研究をしないことから、日本ほどの学部生に対する期待値がないことが理由として考えられます。英語を中心とした生活も友達が全くいない環境で一から友達を作っていく事も非常に疲れますし面倒です。しかし、何もかもが違う環境に身を置くことは、自分の中の普遍的な要素であったりコミュニケーションをとるうえでの本質的な部分をより鮮明に見つめることが出来る良い機会です。今までの文化的知的体系を抜けだすことはそれらの不要なしがらみを解く良いきっかけになり得ます。少しでも興味があるのであれば僕のように何も考えずに飛び込んでみるのもありなのではないかと思います。

NTUでの四ヶ月間の研究生活

徐 磊(XU LEI)

徐 磊(XU LEI)

所属
情報理工学院知能情報コース 修士2年(当時)
派遣先
シンガポール・南洋理工大学
留学年度
2022年度
参加プログラム
GEM Trailblazer Exchange AY2022/2023 [Spring Semester]

 NTUでの私の留学期間は、卓越した学術環境と美しいキャンパスの周囲に深い感銘を受けました。キャンパス内の文化的多様性は、私の経験において素晴らしい要素でした。

 留学中は、学術的な取り組みに加えて、研究以外の活動にも取り組みました。学内のスポーツ施設を利用して、研究室のメンバーと一緒に水泳やバドミントンを楽しむことができました。また、シンガポールを探索し、その活気ある文化に触れることもできました。特に、シンガポールでの中国の旧正月の祝祭は、滞在中のハイライトでした。チャイナタウンの祭りや飾り付け、活気に満ちた雰囲気は、この経験を思い出深いものにしました。更に、NTUの新しい友人たちと一緒に街を探索する機会もありました。彼らは私を大いにサポートしてくれており、地元の習慣や名所について貴重な洞察を与えてくれました。また、異なる文化やバックグラウンドを持つ学生との交流は、私の人生観に影響を与えるような経験であり、私の世界観を広げ、生涯のつながりを築くことができました。

 留学を終えて振り返ると、私が最も成長を感じたのは研究の面でした。留学前は研究へのモチベーションが低下しており、研究に対する興味にも疑問を抱いていました。しかし、留学先では研究に情熱を持つ多くの博士やポスドクに囲まれ、刺激的な研究環境で日々を過ごすことができました。この環境は私の研究への情熱を再燃させるきっかけとなりました。留学中、研究に情熱を注ぐようになり、その結果、研究の進捗が順調になり、修士論文で良い成果を得ることができました。更に、国際会議にも論文を投稿し、採択されたことも大きな成果の一つです。また、周囲の博士とのコミュニケーションを通じて、彼らの知識と情熱に触発され、自身もますます研究に打ち込みたいという思いが強くなり、博士課程への憧れが芽生えました。現在は修士課程を終えて就職を予定していますが、将来的には社会人博士課程に進学しながら働くことを考えています。留学を通じて得た研究への情熱と成長は、私のキャリアにおいて大きな意味を持ち、自信を持って将来に向かって進むことができると思います。

 今回の留学プログラムは、非常に豊かな経験でした。獲得した知識、行った研究、触れた文化は、間違いなく私の将来の学術的・職業的な取り組みに繋がるでしょう。留学中に手伝ってくれたすべての方々に心から感謝しています。

 海外での生活経験や異なる文化や背景を持つ学生との交流、そして将来のキャリアでグローバルに活躍したいという方にとって、留学は最適なプログラムだと思います。そして、留学を検討する際には、留学の目的や希望する学術的・キャリア上の目標を明確にすることが重要です。留学は一生の思い出となる貴重な経験ですので、自身の成長や将来の目標に合致するプログラムを選ぶことが大切です。

南洋理工大学での4ヶ月間

A.H.

A.H.

所属
物質理工学院応用化学系 学士4年(当時)
派遣先
シンガポール・南洋理工大学
留学年度
2022年度
参加プログラム
GEM Trailblazer Exchange AY2022/2023 [Fall Semester]
2022年8月から12月の4ヶ月間,シンガポールの南洋理工大学に留学しました。私は授業のプログラムを選択し,School of Materials Science and Engineering ( MSE )の学生として高分子化学の授業を受けました。タイからの留学生とシンガポールの学生と仲良くなり,勉強を教え合ったりショッピングモールに行ったりしました。
シンガポールの英語はシングリッシュで有名ですが,文法や独特な言葉以上に発音が今まで勉強してきた英語と異なり,慣れるまで大変でした。留学する予定の方はYoutubeなどで発音できるようにしておくと良いです。赤道直下の国なので日焼け止めは必須ですが,日本の真夏よりもずっと暑いということはなかったです。

NTUの学生は本当に学生活動が盛んで,キャンパスツアー,サークル(CCA)勧誘,寮のウェルカムパーティ,クッキング,中秋の名月のパーティー,ディパバリのパーティー,ハロウィンパーティーなど様々なイベントが企画されており,なるべく多く参加しました。多国籍国家なので様々な文化を体験できて楽しかったです。
この留学で,日本の価値観にしばられない様々な体験をしました。これからの生活では,シンガポールで獲得した国際的な価値観をもとに物事を考え,行動していきたいです。