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「ひと夏の挑戦―世界に通用する自分になる」
平成18年11月13日
東京工業大学 国際室 国際連携プランナー 森田明彦
日比友好50周年の今年、東京工業大学は同記念行事として東工大学生(主に学部生)を対象とするサマープログラムを実施しました。 同プログラムは、
ことを目標として企画したものです。 具体的には、東工大が従来よりフィリピンで実施している日本学術振興会 「拠点大学交流プログラム」の対象地域・分野に関連のある関係機関(NGOを含む)で 実際に草の根レベルの支援活動を行っている組織の協力を得てホームステイを含むフィールドツアーを行い、 さらにアジア開発銀行訪問、フィリピン国立大学教員による講義等を加味し、 最後に世界的に高い評価を得ているフィリピン教育演劇協会の協力を得て、それらの体験をショートドラマという形にまとめ、 報告会で発表するというプログラムを組みました。
日付 | 内容 |
---|---|
9月3日 | フィリピン、マニラに到着 |
4日 | フィリピン大学(UP)内のオリエンテーション PETA(フィリピン教育演劇協会)※1 訪問、初顔合わせ |
5日 | ADB(アジア開発銀行)訪問 日本大使館表敬訪問 |
6日 | ACTION(日本のNGO)※2 が支援するアエタ族を訪問、ホームステイ |
7日 | 孤児院訪問 ピナツボ火山による影響視察 バターン、オリオン市ホームステイ |
8日 | オリオン市長表敬訪問 |
9日 | ラグナ湖視察 |
10日 | マニラ市内、イントラムラス訪問 |
11日 | SALT(日本のNGO)※3 の案内でパヤタス地区訪問 |
12日、13日 | PETAによるワークショップ |
14日 | UPにて演劇発表 |
15日 | マカティを観光 |
16日、17日 | 休日 |
18日 | デラサール大学にて東工大についてのプレゼンテーション発表 |
「東工大のような理工系大学だと発展途上国の諸問題や政治などに対する意識が低くなりがちである。 そういったことを研究していたりする学生が少ないのでやむをえないと思うが、東工大生徒の欠点であると思う。 そういった観点から言ってこのような理工学と関係のない企画は素晴らしいとおもいました。」
「プログラムに参加してよかったか、と聞かれたら間違いなくYesと答えます。 まず、東工大という理系のかたまりのような大学にあって、このような企画が実行され、 またそこに参加した人たちが社会学的な分野に関して、実際に見て肌で体験できたことは大きな意義があることだと思う。 おそらく人間的な厚み、重みが増した、そうでなくてもその土台になったのではないか。 また何よりこのような特殊な体験を共有したメンバー20人は本当に貴重な存在で、 大学の中にすばらしい仲間ができたことがもっとも大きな収穫である。今後もなんらかの形でこのような企画が継続されることを期待する。」