Team Project and Team Project Presentations 25名の参加学生が5つのチームに分かれ、「もし人類が五感の一つを失ったら、世界はどう変わるのか。科学技術はそれを解決するために何ができるのか」というトピックでチームプレゼンテーションに取り組みました。三大学の学生の混合チームで、オンラインでの意見交換を通して発表準備を進め、最終日の発表に臨みました。限られた時間ながら素晴らしくまとめられた各チームのプレゼンテーションは、専用の評価フォームを使用し、学生自身と三大学の教授による評価が行われ、1位から3位のチームが表彰されました。初めてのオンラインサマーキャンプは、参加学生全員が3日間のプロブラムを修了し、プログラム修了証が授与されました。
2020年8月17日~8月19日の期間、キャンパス・アジアプログラムのオンラインサマーキャンプ「TKT CAMPUS Asia Online Summer Camp」が開催され、韓国科学技術院(KAIST)、清華大学、東京工業大学から25名の学生が参加しました。
今回のサマーキャンプでは、韓国科学技術院(KAIST)がメインホストを務め、3日間をかけて、講義、文化体験、韓国語講座、バーチャル韓国市場ツアー、チームプロジェクト、チームプレゼンテーションなどが行われました。韓国科学技術院(KAIST)だけではなく、清華大学と東京工業大学も講義や文化体験を提供するなどして、三大学が協力し、三大学の学生がそれぞれの国の講義や文化に触れられるように構成されました。
8月17日朝のオープニングセレモニーには、韓国科学技術院(KAIST)のShin-Hyun KIM教授、東工大物質理工学院の原正彦教授、清華大学国際交流処よりMENG Bo氏が出席し、開会宣言ののち、参加学生25名の自己紹介が行われました。
自己紹介の様子
Special Lecture 1
LI Meng教授(清華大学)
“AI-aided transportation policy decision: An example in the pandemic of COVID-19”
清華大学のLi Meng教授による講義では、参加学生は、COVID-19の脅威とともに、コロナ禍で感染拡大を抑えるための旅行制限の有効性と、それによる地域経済へのデメリットについて学びました。また、COVID-19の感染拡大リスクを最小限に抑えながら、経済への打撃を最小限に抑えるための旅行制限政策を決定する際に、どのようにAIが活用されているかについて学習しました。
Special Lecture 2
KARTHAUS Olaf教授(千歳科学技術大学)
“A Virus is changing the world. Survival of the Fittest?”
東京工業大学でも講義を担当する千歳科学技術大学のオラフ・カートハウス教授は、今回のCOVID-19によるパンデミックと似た事例として、過去に起きたSARSを取り上げ、その際に世界に起きた変化を共有したうえで、COVID-19による経済、環境、健康、医療に対するポジティブな点、ネガティブな点について考えるため、チームに分かれてのディスカッションを行いました。各チームの意見はスライドにまとめられ、科学研究者がコロナ禍でどのように日常生活や研究活動に取り組むことができるかについて活発な議論を行いました。
Cultural Activities “Hanji LED Lamp Making Class” “Kumiko Making Class”
Hanji (韓紙) Lamp 組子
今回のキャンプでは、講義のほか、ミニ韓国語クラス、KAIST生によるバーチャル韓国市場ツアー(生中継)、文化体験が行われました。文化体験では、韓国の伝統的な紙を材料として使うHanji Lampと、日本の伝統工芸である組子を製作に挑戦しました。製作に必要な材料は、事前に参加学生に送付され、チームに分かれて、Hanji LampはKAIST、組子は東工大の参加学生が先生となり、レクチャーする形で進められました。画面越しながら、同じ作品を仕上げていく中で親睦を深める時間となりました。
KAIST、清華大学、東工大の混合チームでのCultural Activity
Team Project and Team Project Presentations
25名の参加学生が5つのチームに分かれ、「もし人類が五感の一つを失ったら、世界はどう変わるのか。科学技術はそれを解決するために何ができるのか」というトピックでチームプレゼンテーションに取り組みました。三大学の学生の混合チームで、オンラインでの意見交換を通して発表準備を進め、最終日の発表に臨みました。限られた時間ながら素晴らしくまとめられた各チームのプレゼンテーションは、専用の評価フォームを使用し、学生自身と三大学の教授による評価が行われ、1位から3位のチームが表彰されました。初めてのオンラインサマーキャンプは、参加学生全員が3日間のプロブラムを修了し、プログラム修了証が授与されました。
参加学生を代表してKAISTの参加学生に修了証が授与された
参加学生の声
・オンラインのプログラムは、普通の留学に比べ圧倒的に参加しやすいというのがメリットだと感じました。「現地に行くからこその留学の楽しさ・大変さ」のようなものは体験できませんが、語学力・グループワークの力試しや留学体験としては十分に楽しめると思います。
・今回初めてオンライン留学に挑戦しましたが、まるで皆が同じ場所にいるような感覚で、予想以上にインタラクティブな経験ができました。
・たくさんの意見が出て、みんなそれぞれ違う見方を持っていて、良いプレゼンとグループワークの進め方に対するイメージも異なった。一度無意味なディベート気味の話になってしまい、プロジェクトがなかなか進めなかった。準備時間の大半を過ぎているが、発表内容が全然まとまらなくて焦っていた。しばらく休憩を取った後、共同の目標を明らかにし、また意見を交わした。みんな改めて自分の考えとその理由をできるだけわかりやすい説明で述べ、相手の見方を受け入れる姿勢でよくお互いの話を聞いた。意見の取捨選択が難しかったが、理解し合い、一緒にみんなが納得できるアイデアを考え出し、順調に発表内容を決めた。そしてメンバー各自の強みを活かし、それぞれ得意な部分を担当して効率高く発表資料を作り上げた。最終日に一緒に発表を完成し、満足のいく結果が得られた。
・住む国が違っても、母国語が違っても、直接会えなくても、英語というコミュニケーションツールを使うことで世界が一気に広がり、目標に向けて一緒に切磋琢磨できる仲間と出会うことができました。このプログラムに参加できて本当によかったです。コロナウイルスが収束したら、チームメイトの皆に直接会いたいと思います。
閉講式後のグループフォト