2022年8月半ば~9月半ばの一か月間、韓国のKAISTに留学しました。私はData Science Labに所属し、転移学習を用いた眼周囲認識に関する研究を行いました。この研究テーマは留学前にメンターの方と話し合って決めたもので、簡単に言えば顔認識に関する研究です。KAISTは基本英語で授業や研究がおこなわれるため、研究をするだけなら韓国語はほぼわからなくても乗り切れると思います。私自身留学を通してカムサハムニダとアンニョンハセヨくらいしかまともに使っていませんでした。ただ、KAISTから出ると基本的に韓国語を使うため、韓国での生活そのものを楽しみたい方は韓国語を勉強することを強くお勧めします。
この留学を通していろいろな国の方たちと交流することができました。私のラボはかなりグローバルで韓国人は全体の半分もいなかったように思います。そもそも私のラボの研究はパソコンとネット環境さえあればどこでもできるためコアタイムが存在せず、私自身ラボメンバー全員を把握してはいないのですが、私の知る限りでは韓国人が10名、韓国以外が13名(国籍は、カザフスタン、ブラジル、アゼルバイジャン、インド、インドネシア、タイ、中国、トルクメニスタン、フィリピン、マレーシア)でした。彼らとは一緒に卓球やゲームをしたり、食事に行ったりしました。彼らとのコミュニケーションを通してそれぞれの国の食生活や宗教事情について知ることができ、価値のある経験を得ることができました。
週末は研究がないためソウルに2回、釜山に1回の合計3回、本プログラムに参加している東工大生と一緒に旅行に出かけました。旅行することで韓国人と交流する機会を作れたのでとてもよかったです。私はハングルをかじった程度でこのプログラムに参加したので、ジェスチャーや翻訳アプリを駆使して買い物をしていました。言語が通じない相手に自分の言いたいことを伝えるゲームをしているようで逆に楽しかったです。
研究や初海外等この一か月間は今までの人生の中で最も濃い一か月だったと思います。留学をサポートしていただいた方々には感謝しかないです。ありがとうございました。