【KAIST】韓国で学んだ1ヶ月(小川)

今回、私は韓国のKAISTにて1ヶ月間の研究留学をさせていただきました。ずっと海外で研究体験がしたいと考えていたので、念願が叶って本当に嬉しく思います。大変充実した留学生活を送ることができ、一生に残る貴重な経験となりました。

私が所属した研究室では、脳疾患に関わる遺伝子変異を持つトランスジェニックマウスを用いて脳の機能不全について調べていました。PhDコースの学生の方が面倒を見てくれ、一緒に実験をしたり、原理について教わったりと多くのことを学びました。中でも神経細胞を扱う実験は初めてで、実際に自分の目で細胞を見ることができ、とても興味深かったです。日本での私自身の研究テーマである自閉症について研究していたので、これからの研究につながるような話もたくさん聞くことができ、非常に有意義な経験となりました。

ラボのメンバーはとても研究熱心で、夜中や土日にもラボにいるという話を聞いて驚きました。ラボミーティングで他の人の研究内容を聞いても、自分自身で考えながら取り組み、骨の折れる実験をこなして成果を上げていて、尊敬する方ばかりでした。また、ほとんどの学生がPhDコースに所属し、研究に励んでいる姿を見て、PhDに対して前向きな考えに変わりました。

 研究以外の面での楽しみも多くありました。ランチやディナーはメンターの方をはじめラボ内の色々な人が一緒に連れて行ってくれて、韓国料理を中心とした様々な食事を楽しみました。毎日本当に美味しいものばかりで、食べ過ぎてしまうのが悩みになるくらいでした。また、日本に興味を持ってくれている人が多く、日本に旅行に来たことがあったり、日本語が喋れたりする人もいました。そこで韓国と日本の文化の違いや共通点について話すことはとても面白かったです。韓国の人は必ずと言って良いほど食後にコーヒーを飲みに行くので、日本に帰ってきてそれがないと物足りなく感じました。KAISTでの生活がこんなにも楽しかったのは優しくしてくれたラボメンバーのおかげなので、感謝の気持ちでいっぱいです。

 他にも、週末はこのプログラムに一緒に参加した東工大生たちとソウルや釜山に旅行に行ったり、キャンパスのイベントに参加したりと韓国での生活を思い切り満喫することができました。このプログラムだからこそできた経験もたくさんあり、本当に来てよかったと思いました。キャンパスアジアプログラムはサポートが充実していて参加しやすく、良いところしか見つからないので、少しでも興味を持ったらぜひ参加してみてほしいです。

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