今回はKAISTで行っている研究及び、研究室の雰囲気について話していこうと思います。
私はKAISTのIndustrial Design(id KAIST)という分野の研究室に所属しています。プロダクトデザインやプロトタイプを中心とした新しいモノづくりを研究する分野です。その中で人とコンピュータの間を干渉するインターフェイスを研究する研究室で活動をしています。1ヶ月半という短い期間なので何をするかは素早い決断が必要でした。1ヶ月半といえど、年末年始と旧正月があるため実質活動時間は1ヶ月もない感じでした。その中で実装活動と論文調査の2つに取り掛かりました。
実装活動は具体的には光センサーなどの電圧が測定できる回路を用いて電圧を測定しデータとして保存するためのアプリケーション開発を行いました。Pythonを用いて専用の機器で設定周波数範囲内での電圧データを適切に.csvファイルに保存するように作られています。ユーザーが使用しやすいようにGUIを作成し、コマンドを1度実行すれば簡単に使用できるアプリケーションとなっています。
(実装したアプリケーションの一部)
論文調査は、自分の将来の研究分野を明確に理解するために個人作業として行いました。関心のある分野は以前から決まっていたので有名な日本の研究室の論文を読んで簡単にまとめるということを繰り返しています。初めて英語の論文を全部読む作業を行っているので大変な部分はありますが、興味のある分野の内容なのでとても興奮しながら読み進められています。日本に帰ってからも継続して読んでいき今後の研究計画に活かしていきたいと考えています。
研究室の学生とも積極的にコミュニケーションをとることが出来ました。毎日昼ごはんは一緒に食べながら、日本と韓国の文化の話をしたり、研究の先輩として色々なアドバイスを受けたりすることが出来て非常に楽しいラボ生活でした。所属しているラボのテーマが"Slacker's(怠け者)"であり、みんなやることに向き合いながらもラボパーティーをよく開き息抜きを楽しく行っている姿をよく見ました。非常に教授との距離が近く和気藹々とした雰囲気で自分もこの研究室入りたいなあ...と本気で感じました。特に教授が日本語の「怠け者」を覚えて目が合うたびに僕のことを"Namakemono!" と呼ぶのは印象的でした。
韓国留学はまだ終わっていませんが、既にきて良かったと強く感じています。留学は出発前には思ってもいない「行って良かったこと」が待っていることが大半です。そこで得られた感性、経験がその後の人生に新しい意味を見出してくれることは間違いない。そんな留学の楽しさを最後に綴って本ブログの締め言葉とさせていただきます。KAISTは来て損ないですよ。
(Labの教授と息子の楽しんでいる様子)