【KAIST】ソンくん(橋本輝)

 来韓2日目、ソウルから高速鉄道KTXで1時間移動しKAISTのある大田に到着した。そして同じ東工大生のNくんと共に無事入寮することができた。日も暮れかかっていたので、そろそろ晩御飯の時間だ。寮の外に出たところ、異変が、、、発生した、、、。寮の出入りにはタキプラザのように学生証をタッチする必要があるのだが、僕たちの学生証にドアが反応してくれないのだ、、、。スマホと財布しか持っていない僕らは、KAIST到着初日にして寮外に締め出されることとなった。
 正直KAISTの学生サポートセンターがどこにあるとかは何も把握していなかったので、割と真面目に焦った。Nくんと2人であたふたしているときに現れたのが、救世主ソンくんである。正確には韓国人学生2人組だったのだが、名前を聞くと2人ともソンくんであった。彼らに事情を話すと、カタコトの英語で「着いてこい」と言うので、とりあえず彼らの背中を追うと食堂に到着した。「いや食堂かい」とツッコミたかったが、ご飯も食べたかったのでとりあえずプルコギを購入した。プルコギももちろん美味しかったが、何より驚いたのはキムチ食べ放題である。丸亀製麺の天かす取り放題のように、韓国の学食にはキムチ取り放題があるらしい。カルチャーショックである。
 KAISTのことや韓国と日本の違いなど、たくさんの話をしたのち、僕らは食堂を後にした。(韓国でYOASOBIがかなり有名なことは初耳だった。)またまた「着いてこい」と言うので歩いていくと、食堂から5分の場所にTechnology Support Centerなる建物が見えてきた。ここで2人のソンくんは作業服を着た管理人のおじさんに事情を説明してくれた。韓国語だったので意味は理解できなかったが、おそらく次のような感じだろう。

ソンくん:「彼らの学生証がうまく反応しないらしいです。」
おじさん:「KAISTポータルにログインできないって??」
ソンくん:「ポータルじゃなくて、寮のタッチパネルの話です。」
おじさん:「あぁそっちか!珍しいこともあるもんだな。システム管理課に聞いとくわ!」
ソンくん:「ありがとうございます。」
おじさん:「治ったら連絡するって彼らに言っといてくれな!」

 そんなこんなで、次の日にこのタッチパネル問題は解決した。カタコトの英語しか話せないにも関わらず僕たちを助けてくれたソンくんには感謝しかない。ありがとう。ちなみに彼らとはカカオトーク(韓国版のLINE)を交換したのだが、同じソンにも関わらずハングルの表記が違った。橋本と橋下みたいなものだろう。また、2人ともソンくんなので、Nくんとは2人のことを「背の高いソンくん」「背の低いソンくん」と呼んでいる。大変申し訳ない。(後で知りましたが、韓国では同じ苗字が多いので、お互いのことを下の名前で呼ぶそうです。)

  ソンくんとの写真
  (長旅だったので正直疲れています)IMG_7819(ソンくんとの写真).jpg

  元気なときの写真IMG_2(元気な時の写真).jpg