【南洋理工大学】学部生の研究留学に関して(K.O.)

シンガポール生活も3ヶ月が経ちました。2ヶ月目のブログを書いたのが本当に昨日のように感じられるので、生活にも相当慣れたのだと強く感じる今日この頃です。

現在のこちらでの研究生活はというと、研究内容への理解がある程度高まり、他のメンバーからのアドバイスをより正確に理解できるようになりました。また、多少の議論もできるようになってきたといった状態です。また、研究発表を一通り終え、ある程度落ち着いてきたころでもあります。

さて、本題についてですが、結論から言ってしまうと「むしろ修士の研究留学よりやりやすい部分があるのではないか」と感じています。これには以下のような理由が挙げられます。

① 海外でも研究を始めるのは基本的にB4からなので、学部生に対してあまり期待値が高くない。

② 東工大の授業レベルは決して低いとは言えないため、(留学要件を満たすような成績を残している東工大生に関しては)知識量に問題が生じることはほぼないと言えるため。

③ 海外の大学は秋始まりのため、現地のB4学生と比較して半年(早期の場合は1年)多くの研究経験と知識を持っている状態で留学へ行ける。

※少なくとも南洋理工大学の材料系における話なので他分野や他大学に関しては事実と異なることは充分にあり得ます。その点はご了承ください。

もちろん学部生の研究留学となると、遅くともB3の1月ごろには動き出す必要があるため、決断に至るのは困難であることは否めません。しかし、論文を読む場合において英語は必須ですし、研究留学に興味があったり、僕のように「研究室へ早期配属はしたものの半年をどのように有効活用するか悩んでいる」というような状態である方は一度検討してみても良いのではないかと思います。

また英語能力に関してですが、正直に話すと僕の英語はゆっくり話せばなんとなくのニュアンスを相手に伝えることが出来る程度です。先述のような研究の議論に関しても、図などを手書きすることで頑張って伝えるといった形なので、決してかっこいいものではありません。しかし、そのような状態であるがゆえに、英語への抵抗感が多少薄れるだけでも論文の読み込みなどに関して非常にプラスに働きます。僕のように「英語は話せないし海外の研究がどんな感じかわからないけど、気になるから行ってしまえ!」といった感じで来てしまった人間もいるので、あまり重く考えすぎなくても良いのではないかと思います。

残りもついに1ヶ月。思い残しのないように過ごしたいですね。

otsuka11032.jpg(普段行き来しているラボの外観)