南洋理工大学に来て2ヶ月が経ちました。最近ではシングリッシュ(シンガポールで話されている英語)の生活にも少しずつ慣れてきました。
研究室では実験手法など新たに覚えることも多くあり、平日は研究室の先生や先輩方に実験を教えて頂きながら研究を進めています。休日は教わった研究に関連する論文を読み資料作成、そして留学生の友達と話をしたり、という生活を送っています。また2月10日には旧正月があり、国中、学内を含め祝福の飾り付けが多くなされていました。
以下、本記事では、これから研究型での留学を考えている方に向けて、自身の体験を基に参考になればと思い、普段の研究室での生活について記載したいと思います。
研究室での生活について:先ず研究室の選択に関して、自身の研究内容から関連する研究室を選択し先生に直接連絡をしました。 研究室に連絡をする際は研究室先でテーマを頂く場合もあるらしいのですが、それに加えて予め行いたい研究内容を明確にしていくと良いと感じました。私の場合、スライドでどの様な研究が行いたいか等、概要をまとめておいたため、お互い英語を母語としない場合にも役に立ちました。
またシンガポールには中華系の方が約74%(注1)いるため、街中はもちろん、学内、そして研究室でも多くの場合、中華系の方がいます。中国語が話せず心配であったのですが、逆にそれをきっかけとして研究室の先輩に中国語での単語などを教えて頂き、交流を深めることが出来た為とても良かったです。
研究をしている中で、東工大で今まで学んできたことが自らの力になっている、と強く実感することがとても多くあります。専門的知識や実験の操作方法のみならず、教わったことを一回で覚える力や報告をする際のまとめ方、論文の読み方など、これまでに努力してきたことが血肉化していることを日々感じています。そして留学を通じて、今までの自分が培ってきたことを再度また新たな視点から見つめ直し、更に成長する機会に恵まれたと感じています。
現在、新たな機械の使い方やその基礎原理などについて教えて頂くと共に、自身の扱っている対象について研究を進めている段階です。留学生活も残り2ヶ月、折り返し地点となりました。これからも更に邁進していきたいと思います。
日々通っているSchool of Material Science and Engineeringの校舎
注1:外務省. シンガポール共和国(Republic of Singapore) 基礎データ. https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/singapore/data.html (2024年3月9日閲覧)