活動紹介

留学体験清華大学

包み隠さぬ激しさを持つかの国で、一人の日本人は何を思ったのか。

網崎 優樹(清華大学)

網崎 優樹(清華大学)

所属
融合理工学系 修士1年(当時)
派遣先
中国・清華大学
留学年度
2017年度 
参加プログラム
授業+研究プログラム


 清華大学は今や言わずと知れた有名大学である。昨今の世界ランキングでは順位を上げ続け、国内では北京大学に肉迫するまでになった。なるほど確かに、世界の科学技術研究大学としてその名を聞かない日はない。

 そんな清華大学へ東工大から留学した私であるが、いわゆる理系として勉強、研究をしに行ったのではない。私はあくまで理系を対象に研究を行なっているのであり、その意味ではおそらく文系と呼ばれるべきだろう。しかし、だからこそ清華大学がトップレベルでいられるゆえんを垣間見ることができたのではないかと思う。分野を問わず、探して見つからないものはないと言えるほど多様な文献を参照することができ、大いに前進することができた。文系は北京大学、理系は清華大学と聞いたことがあったが、その実、清華大学は裾野をかなり広く持つ大学であった。

 縁あって中国の近現代科学史を授業で学びもしたが、5ヶ月という滞在期間は、一つの国のことを知るには短すぎると言って良い。私がこの間に見たものは、中国人が日々肌で感じる"までもない"ことだろう。しかしその逆のこと、私自身が何をどのように見ているのかということへの発見は、5ヶ月を通じて熟成を続けている。

 自分の生活圏を出た先にあるものを実際に見ること自体が、留学の大事な意義である。しかし、それを通じて私自身を形作るものを知るという内側への展開も、また別角度からの国際化と言えるのではないかと思う。

留学に行こうか迷ってるなら絶対に行くべし。絶対に楽しいから。

藤井 雄輔(清華大学)

藤井 雄輔(清華大学)

所属
化学工学科 学部3年(当時)
派遣先
中国・清華大学
留学年度
2017年度
参加プログラム
授業+研究プログラム

化学工学科4年の藤井雄輔と申します。2018年2月~6月に中国の清華大学に留学していました。中国語学習歴はありませんでした。中国到着時より中国語の学習が始まりました。最大、中国語しか通じない場所に行った時は「これ」とジェスチャーで乗り切っていました。他の留学生はもちろんですが、清華大学の学生は英語がとても上手だったので、コミュニケーションは英語でした。

大学では化学工学の研究室に所属していました。研究テーマは「ナノ金属粉末で処理されたM13ファージの挙動」という生物に関するものでした。実は化学工学のなかに生物の分野を取り扱うものがあり、私は学部3年までそれを学んでいなかったので、文字通り知識ゼロから研究をはじめました。最初は論文、教科書、実験手引き書を読み、一つ一つの実験に時間がかかりましたが、研究室のメンバーのサポートもあり最終的には先生とテーマについて簡単なディスカッションができるようになりました。

空き時間には、友人と旅行、ひとり旅、北京に進出している日系企業の訪問をしていました。出会う人々、一緒に旅行に行った人、聞いた話、見たもの、すべてが新鮮でした。

4か月の短い間であったが、毎日が充実していた。一緒に過ごした留学生とはとても仲がよくなり、将来お互いの国で会おうと約束し、今でも連絡を取り続けています。もうすでに6人ほど日本を訪ねてきてくれました。今度は私が彼らの国を訪ねる番です。

自分の目で見ることで初めて「等身大」の中国を知ることができた。留学によって多くの思いもよらない経験に巡り合うことができ、予想以上に密度が濃く、実に充実し成長できた留学ができたと思う。

田中 道大(清華大学)

田中 道大(清華大学)

所属
高分子工学科 学部3年(当時)
派遣先
中国・清華大学
留学年度
2015年度 
参加プログラム
研究+授業プログラム

双子座流星群がとてもきれいに観察できるほど、北京の空気はきれいであった。と書けば多くの読者が驚くのではないだろうか。

僕は学部3年後期の間、清華大学の化学工程系に留学した。初めての中国渡航、さらに第二外国語で中国語を選択していなかったために、語学は初級の中国語から学び始めた。毎週午前中は専門の授業と中国語の授業を履修していたが、中国語に関しては、中国人の友達と中国語で意思疎通ができないことへの悔しさと、なんとか理解してもらえたときのうれしさ、達成感がばねになり、勉強を続けることができた。振り返って見ると、留学中に5回ものプレゼンを中国語で行っていたことには自分でも驚いた。

研究面では学部生であるにもかかわらず、大学院生と同じ環境での研究をさせてもらえた。研究テーマは「ナノコンポジットハイドロゲル」という高分子化学の一分野で、近年盛んに研究されている分野の一つでもある。初めての研究室配属ということになり、最初は英語の論文読み、実験計画などひたすら困難の連続であった。しかし次第にそれらを自分自身でこなせるようになり、最終的に実験報告書を英文でまとめて提出したことは自信にもなった。

北京への留学生だからこそ得られる経験も豊富であった。特に日中関係に関係する交流会や活動を通して多くの社会人、学生と出会い、話を聞くことができた。留学前は専門も違うしなかなか足を踏み入れがたいと感じていた日中関係に対しても見識を広め、関心を持つようになった。やはり直接中国に行き、自分の目で見ることで初めて「等身大」の中国を知ることができたのだと思う。

余暇の時間は適度に取るようにし、運動や昔の北京の街並みを残した住宅街、有名どころの観光、北京の特産品の食べ歩きや友人との交流を楽しんだ。遊園地のアトラクションでは、乗り物が滝から落ちるたびに大きな水しぶきを上げ、見もの客に大量の水しぶきを浴びさせたり、ディズニーとは全く関係のない池のほとりにあるベンチはミッキーとミニーの像に支えられている、といった中国らしさは見ていて面白い。

ここに書ききれないことはまだまだたくさんあるが、まとめると、留学によって多くの思いもよらない経験に巡り合うことができ、予想以上に密度が濃く、実に充実し成長できた留学ができたと思う。

中村 富郎(中国・清華大学)

中村 富郎(中国・清華大学)

所属
金属工学科 学部3年(当時)
参加プログラム
授業プログラム

苦しいこともありましたが、留学したことで、視野が広がり、自らの強み弱みをこれまで以上に認識できるようになりました。私は学部生だったので、研究室には所属せず、授業のみ受講しました。中国語学習経験があったため日常会話は問題ありませんでしたが、授業では大変苦労しました。また、清華大学日本人会に短期留学生代表として関わったことは、非常に大きな経験になりました。予想もしない経験を積めるのが留学です。少しでも興味があれば是非挑戦してください。

・現地での実生活について、簡単にお話しください。
清華大学から提供された留学生寮の1人部屋に住んでいました。広さは6畳くらいで、バストイレ付き。清掃員の方が2日に1回掃除してくれますし、至れり尽くせりの環境でした。
留学生にはアジア圏のほか、欧米圏の学生も多かったです。北朝鮮からも男女合わせて20名ほどの学生が留学しており、その中の男子学生と日本人の先輩が相部屋になって、仲良くしていました。
・授業で「日本の大学とは違うな」と思ったことはありましたか?
5人1組でグループを作って自分たちでテーマを決め、中間課題として発表するという課題を出されたことがありました。日本ではそのような授業スタイルは経験したことがなかったので、テーマ決め一つにも結構戸惑いました。しかし、同じグループの仲間(全員中国人)が「光触媒ならきっと日本の文献もたくさん見つかるだろうし、君でも取り組みやすいのでは?」と助け舟を出してくれました。発表の際も、北京語での説明に苦労し自分の持ち時間2分をオーバーしてしまったのですが、他のメンバーによる数々のフォローもあって、なんとか乗り切ることができました。私のとっていた授業は発表させるスタイルが多かったため、協調性や課題解決能力はかなり鍛えられたという手応えがあります。
・勉学以外で、留学してよかったと思えたエピソードがあれば教えてください。
友人、知人がたくさんできました。授業や文化祭などのイベントを通して、学生はもちろん、先生方ともとても良い関係を築けました。なかでも、仲が良かった学生の家に、春節(旧正月)のときに滞在させてもらったのはとても貴重な体験でした。その学生の実家は河南省の信陽市にあるのですが、彼の顏を見るや地元の人たちが「◯◯が帰ってきたぞ!」と出迎えにきて、本当に地域の英雄のような存在でした。中国では清華大で学ぶ学生はエリートということを実感したと同時に、そんな栄えある教育機関で自分も学んでいるのだということを、誇りに感じた瞬間でもありました。
・現地での実生活について、簡単にお話しください。
清華大学から提供された留学生寮の1人部屋に住んでいました。広さは6畳くらいで、バストイレ付き。清掃員の方が2日に1回掃除してくれますし、至れり尽くせりの環境でした。
留学生にはアジア圏のほか、欧米圏の学生も多かったです。北朝鮮からも男女合わせて20名ほどの学生が留学しており、その中の男子学生と日本人の先輩が相部屋になって、仲良くしていました。

・授業で「日本の大学とは違うな」と思ったことはありましたか?
5人1組でグループを作って自分たちでテーマを決め、中間課題として発表するという課題を出されたことがありました。日本ではそのような授業スタイルは経験したことがなかったので、テーマ決め一つにも結構戸惑いました。しかし、同じグループの仲間(全員中国人)が「光触媒ならきっと日本の文献もたくさん見つかるだろうし、君でも取り組みやすいのでは?」と助け舟を出してくれました。発表の際も、北京語での説明に苦労し自分の持ち時間2分をオーバーしてしまったのですが、他のメンバーによる数々のフォローもあって、なんとか乗り切ることができました。私のとっていた授業は発表させるスタイルが多かったため、協調性や課題解決能力はかなり鍛えられたという手応えがあります。

・勉学以外で、留学してよかったと思えたエピソードがあれば教えてください。
友人、知人がたくさんできました。授業や文化祭などのイベントを通して、学生はもちろん、先生方ともとても良い関係を築けました。なかでも、仲が良かった学生の家に、春節(旧正月)のときに滞在させてもらったのはとても貴重な体験でした。その学生の実家は河南省の信陽市にあるのですが、彼の顏を見るや地元の人たちが「◯◯が帰ってきたぞ!」と出迎えにきて、本当に地域の英雄のような存在でした。中国では清華大で学ぶ学生はエリートということを実感したと同時に、そんな栄えある教育機関で自分も学んでいるのだということを、誇りに感じた瞬間でもありました。

7:30AM~7:55AM

起床・身支度・軽い朝食
(寮は学内にあるので5分もあれば教室に移動可能)

8:00AM~10:15AM 授業(1限):専門授業 ※1回につき135分と90分の授業とがある。
10:20AM~11:50AM 授業(2限):語学(留学生ばかりの授業)
11:50AM~1:05PM 昼食(友人たちと食堂で大皿を囲んで)
寮に戻って教科書の入れ替え、課題の取り組みなど
1:05PM~2:35PM 授業(3限)
3:00PM~6:00PM フリータイム
(学内でサッカーやバスケに興じる。
後期は学内外の学生らとともに文化祭を企画、その準備など)
6:00PM~7:00PM ランニング(課題として毎日1km程度、グラウンドを周回する)
7:00PM~8:00PM 夕食(寮の留学生たちで大鍋でカレーを煮込み、
カレーパーティーを開いたりすることも)
8:00PM~11:00PM フリータイム
(寮で課題の対応など。週末は近所のバーに友人と出かける)
11:00PM~0:00AM 入浴・明日の準備・就寝

梅津 純平(中国・清華大学)

梅津 純平(中国・清華大学)

所属
生命情報専攻 修士1年(当時)
参加プログラム
授業+研究プログラム

留学生寮に滞在しているので、周りには様々な国籍の学生がいます。中国語だけでなく英語も学ぶために、寮の友人とお互いの言語を教え合っています。また、現地学生のサッカーサークルに所属しています。こうした留学先での経験は研究室での研究活動や専門授業の受講とはひと味違ったものです。清華大学は非常に国際色豊です。研究室にこもるだけでなく、外に出て積極的に異文化交流することをお勧めします。

・現地での実生活について、簡単にお話しください。
想像していたより便利で、特に不自由なく生活できます。物価は輸入品以外、日本より安い感覚です。例えば、学内なら一食10元ぐらいで麻婆豆腐や丼ものなどの中華料理を食べることができます。
寮にはキッチンがないので学内の食堂で食事をとります。学内には食堂が10個以上あるので、飽きることはありません。昼食と夕食は研究室のメンバーと食べたり、留学生の友達と食べたりしています。気軽に友人とご飯を食べられるのは寮生活の一つのメリットだと思います。日本食を食べたくなって近くの日本食レストランに行ったりもします。安全性の問題から生卵をたべることができないのがつらいですが、カツ丼やそば、うどん、生姜焼きなど想像できる日本食はほとんどそろっており、味も日本とほとんど変わらないので満足しています。
清華大学の近くは他にも大学が多くあり、最寄りの駅は学生街になっています。スーパー、レストラン、バー、ダンスクラブ、ショッピングセンターと何でもそろっています。週末は最寄り駅で遊ぶことが多いです。

・授業で「日本の大学とは違うな」と思ったことはありましたか?
清華大の学生は講義を遮ってでも質問するように、学生が非常に積極的だと感じました。生命科学倫理の授業で、学生が講義を遮り自分の意見を3分くらい主張した時には、驚きました。

・勉学以外で、留学してよかったと思えたエピソードがあれば教えてください。
北京の日本人ネットワークや東工大のOB会である蔵前会を利用して多くの社会人の方と交流することができました。製薬会社、銀行、新聞社、コンサルティング会社、プラント会社など多くの企業の北京支部を見学し、駐在員の方のお話を聞くことができました。どれも少人数で見学を行えたので、いろいろ質問することができ、非常に勉強になりました。また、定期的に行われる蔵前会の集まりでは、東工大のOBである社会人の方と一緒にお酒を飲み、社会人としてのあり方や就職の説明会では決して聞けないような話を聞くことができました。
北京留学は日本にいるときよりも社会人と交流しやすく、企業に就職することを考えている方にとって、非常に恵まれた環境だと思います。

7:30AM~7:55AM 起床・身支度・軽い朝食
(寮は学内にあるので5分もあれば教室に移動可能)
8:00AM~9:30AM 授業(1限):中国語授業
9:45AM~11:50AM 研究活動
11:50AM~1:30PM 昼食(研究室の友人と)、所属するサッカーチームの試合、練習
2:00PM~6:00PM 研究活動
6:00PM~7:00PM 夕食(留学生の友達や語学パートナーと)
7:00PM~9:00PM 研究活動
9:00PM~9:30PM 寮の隣のテニスコートで壁打ち
9:30PM~11:00PM フリータイム、主に中国語や英語の勉強
11:00PM~0:00AM 入浴・明日の準備・就寝
・現地での実生活について、簡単にお話しください。
想像していたより便利で、特に不自由なく生活できます。物価は輸入品以外、日本より安い感覚です。例えば、学内なら一食10元ぐらいで麻婆豆腐や丼ものなどの中華料理を食べることができます。
寮にはキッチンがないので学内の食堂で食事をとります。学内には食堂が10個以上あるので、飽きることはありません。昼食と夕食は研究室のメンバーと食べたり、留学生の友達と食べたりしています。気軽に友人とご飯を食べられるのは寮生活の一つのメリットだと思います。日本食を食べたくなって近くの日本食レストランに行ったりもします。安全性の問題から生卵をたべることができないのがつらいですが、カツ丼やそば、うどん、生姜焼きなど想像できる日本食はほとんどそろっており、味も日本とほとんど変わらないので満足しています。
清華大学の近くは他にも大学が多くあり、最寄りの駅は学生街になっています。スーパー、レストラン、バー、ダンスクラブ、ショッピングセンターと何でもそろっています。週末は最寄り駅で遊ぶことが多いです。
・授業で「日本の大学とは違うな」と思ったことはありましたか?
清華大の学生は講義を遮ってでも質問するように、学生が非常に積極的だと感じました。生命科学倫理の授業で、学生が講義を遮り自分の意見を3分くらい主張した時には、驚きました。
・勉学以外で、留学してよかったと思えたエピソードがあれば教えてください。
北京の日本人ネットワークや東工大のOB会である蔵前会を利用して多くの社会人の方と交流することができました。製薬会社、銀行、新聞社、コンサルティング会社、プラント会社など多くの企業の北京支部を見学し、駐在員の方のお話を聞くことができました。どれも少人数で見学を行えたので、いろいろ質問することができ、非常に勉強になりました。また、定期的に行われる蔵前会の集まりでは、東工大のOBである社会人の方と一緒にお酒を飲み、社会人としてのあり方や就職の説明会では決して聞けないような話を聞くことができました。
北京留学は日本にいるときよりも社会人と交流しやすく、企業に就職することを考えている方にとって、非常に恵まれた環境だと思います。