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【12/19〆切:参加学生募集】T2KN CAMPUS Asia Plus Online Winter Camp

昨年の冬に東工大・KAIST・清華大学が共同で実施したOnline Winter Campを、この冬も開催いたします。今年度より、連携大学に南洋理工大学(NTU)[シンガポール] が加わり、4大学が協力して企画・実施します。
実渡航の留学前に経験を積みたい、英語でディスカッションがしたい、海外の学生と交流がしたい...そんな気持ちがあれば、ぜひチャレンジしてみてください!

日程:2022117日(月)~19日(水)

3日間のOnline Winter Campでは、最終日のチームプレゼンテーションを目指し、KAIST、清華大学、NTUの学生と一緒にチームプロジェクトに取り組みます。テーマは、"New contribution of ART, Science and Technology in the new corona era" 「新型コロナ時代のART、科学技術の新しい貢献」です。
4大学の教員による特別講義、学生交流アクティビティを用意しています。
東工大からは野原佳代子先生が講義を担当されます。<野原研究室ウェブサイト

昨年度のWinter Campの様子はこちら:
体験談 http://www.ipo.titech.ac.jp/campusasia/japanese/dispatch/voice/kaist.html
開催報告 http://www.ipo.titech.ac.jp/campusasia/japanese/news/2021/#news2143

応募締切: 20211212日(日 20211219日(日)締切延長
応募方法:下記サイトでご応募ください。
     https://onl.tw/eBmJaBa 
募集人数: 5名
応募要件: 学士過程2~4年生、修士課程1年生 (国籍は問いません)

  • プログラム修了時には、4大学の署名入りのCertificate of Completion(修了証明書)が授与されます。
  • 東工大生は、国際意識醸成科目のCSES (Communicating Science and Engineering in Society) の単位取得(1単位)が可能です!
  • 上位のチームにはPrizeをご用意します!

ご応募をお待ちしております!

★リーフレットはこちらです

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大学の世界展開力強化事業「キャンパスアジアプラス」に採択されました

文部科学省大学の世界展開力強化事業「キャンパスアジアプラス」に3期連続採択されました。これまでの連携大学である清華大学(中国)、韓国科学技術院 [KAIST](韓国)、東京工業大学(日本)に加え、南洋理工大学(シンガポール)が加わり、4大学のコンソーシアムで共同教育プログラムを実施していきます。

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【開催報告】TKT CAMPUS Asia Online Winter Camp 2020

2021年1月18日~1月20日の期間、キャンパス・アジアのオンラインプログラム「TKT CAMPUS Asia Online Winter Camp」が開催され、清華大学、韓国科学技術院(KAIST)、東京工業大学から計18名の学生が参加しました。

Winter Campでは、3日間をかけて講義、文化体験、バーチャルキャンパスツアー、チームプロジェクト、チームプレゼンテーションがオンラインで行われました。今回、本学がメインホストを務めましたが、本学だけでなく、清華大学・韓国科学技術院(KAIST)も企画段階から関わり、スペシャルレクチャーを提供するなど、三大学の参加学生それぞれ多様な経験ができる機会となるように構成されました。

1月18日朝のオープニングセレモニーには、18名の参加学生、三大学のプロジェクトリーダー(清華大学のMeng LI准教授、韓国科学技術院(KAIST)Shin-Hyun KIM准教授、本学物質理工学院の原正彦教授)、ファシリテーター、メンター、アドバイザー、スタッフが参加し、開会宣言ののち、アイスブレークを兼ねた学生の自己紹介タイムが始まりました。この自己紹介では、「次に自己紹介をする人と自分の共通点を見つけて組み込む」というお題が与えられており、学生はまず、Zoomのブレイクアウトルーム機能を利用して1対1で3分間話し、お互いの共通点を探り合うところからスタート。1対1で話すうちに緊張が少しずつほぐれていき、二人とも音楽が好き、泳ぐことが好き、など、共通点を交えた自己紹介が進んでいきました。

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Self-Introduction

Winter Campのメインは、参加学生がチームに分かれて行うチームプロジェクトとチームプレゼンテーションです。プロジェクトをスムーズに、より充実した内容にするため、チームプロジェクトに必要な基礎知識を提供する2つのIntroductory Lectureと、問題解決の種となる三大学教員による3つのSpecial Lectureを用意しました。

〇Introductory Lecture 1: Introduction to CSES
柳原なほ子氏(カルチャー&コミュニケーションコンサルタント)

最初の講義として、チームプロジェクトのファシリテーターを務める柳原なほ子氏によるIntroductory Lectureが行われました。この講義では、参加学生はチームプロジェクトで取り組む内容やそのプロセス、トピックとなるSDGsについて学びました。

*Winter Campのチームプロジェクトは、本学の集中授業CSES (Communicating Science and Engineering in Society) をベースとしており、本学学生は履修申請することで単位取得が可能。

チームプロジェクトのテーマ:
17のSDGsの中から取り組むテーマを選び、問題提起、解決策、5年間ロードマップを提示する。さらに、必要な資金を想定し、クラウドファンディングの形でアウトプットする。

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Introductory Lecture: Introduction to CSES

〇Introductory Lecture 2: Introduction to Crowdfunding
齋藤智美氏(READYFOR株式会社/キュレーター)

2つ目のIntroductory Lectureでは、クラウドファンディングサービスを提供するREADYFOR株式会社より齋藤智美氏を招き、クラウドファンディングの講義が行われました。今回のチームプロジェクトでは、問題の提起・解決方法、プロセスの考案に加え、クラウドファンディングの形でアウトプットをするというテーマが与えられており、参加学生はこの講義の中で必要な基礎知識を学びました。*Winter Campでは実際にクラウドファンディングによる資金調達は実施しません。

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Introductory Lecture: Introduction to Crowdfunding

〇Special Lecture 1:"Development and Environment"
ZHU Junming准教授(清華大学)

清華大学のZHU Junming准教授によるSpecial Lecture 1では、開発と環境保全をテーマに講義が行われました。まず、現代において、開発・成長と環境保護・保全はどちらも重要で、この2つを調和しながら進めていくことが求められていることを共有した上で、開発や成長と環境への影響の関係性について、統計や仮説、学術研究を用いて説明がされました。例えば、所得と環境への関心との関係性は、1人当たりの所得増加につれて初めは汚染が増大し、一定レベルに達して自身が豊かになると空気汚染など環境への要求が高まる「環境クズネッツ曲線」が紹介されました。参加学生にとって、より広い視野でこの問題を捉え、理解を深める機会となりました。

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清華大学のZHU准教授によるSpecial Lecture 1

〇Special Lecture 2:" Membrane technology for sustainable water management "
BAE Tae-Hyun准教授(韓国科学技術院 (KAIST))

韓国科学技術院 (KAIST)のBAE Tae-Hyun准教授によるSpecial Lecture 2では、膜技術 (membrane technology) による持続可能な水の管理をテーマに講義が行われました。BAE准教授は冒頭、淡水で、かつきれいな水は世界に存在する水の1%以下しかないこと、水の需要がどんどん高まっていること、水不足がアジアで大きな問題となっていることを挙げ、きれいな水を確保することの重要性について共有しました。参加学生は、膜技術が、たとえば海水の淡水化において質の向上やプロセスの効率化を進める重要な技術となっていることや、節水が自分たちも取り組める大切な環境保全となることなどを学び、理解を深めました。

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KAISTBAE准教授によるSpecial Lecture 2

〇Special Lecture 3:"How artificial intelligence and robotics change the way of our research??"
HITOSUGI Taro教授(東京工業大学)

東京工業大学の一杉太郎教授によるSpecial Lecture 3では、AIやロボットが従来型の科学研究の進め方にどんな変化をもたらすかをテーマに講義が行われました。一杉教授は「自分の生活の中でAIを感じることは?」「人間の強みとは?」など、学生に問いかけながらインタラクティブに講義が進んでいきました。参加学生は、AIとRobot、人間のそれぞれの強みを学んだ上で、高度化したAIとRobotを活用することにより精密かつ高速に実験を計画・実施することで、研究者の「気づき」を生み出す時間が大幅に増えるという未来型の科学研究の進め方について知り、理解を深める機会となりました。

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東京工業大学の一杉教授によるSpecial Lecture 3

〇Cultural Activities "Origami Making Class" "[DIY] Mini Bibimbap Making Class"

今回のWinter Campでは、講義とチームプロジェクトのほか、日韓の文化体験や東工大生によるバーチャル東工大キャンパスツアーが行われました。文化体験では、折り紙での手裏剣づくり(日本)と韓国のビビンパのミニチュア製作(韓国)に挑戦しました。オンラインのため、製作に必要な材料は事前に参加学生にウェルカムキットとして送付し、チームに分かれて、ミニビビンパ製作はKAIST、折り紙は東工大の参加学生が先生となり、レクチャーする形で進められました。オンラインプログラムでは一緒にご飯を食べて話をするというようなフリータイムがなかなかありません。プロジェクトや講義を離れたアクティビティで、同じ空間にいなくても、画面越しに、細かな作業を教え教わり、時に雑談を交えながら同じ作品を仕上げていく中で、親睦を深める貴重な時間となりました。

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Japanese Cultural Activity: Origami Making Class

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Korean Cultural Activity: [DIY] Mini Bibimbap Making Class

〇Virtual Campus Tour of Tokyo Tech

2日目のお昼時間を利用し、東工大からの参加学生によるバーチャルキャンパスツアーが行われました。当初、東工大生が実際にキャンパス周辺を巡りながら生中継する予定でしたが、コロナによる緊急事態宣言のため来校ができず、急遽スタッフが撮影した学内の映像に合わせて、参加学生が生案内をする形で行われました。大岡山駅から正門を入り、Taki Plaza横を抜けて図書館方面へ。ウッドデッキ、富士見坂、本館、食堂をぐるりと巡りました。冬には見られないウッドデッキの桜や銀杏並木は、季節の写真で紹介し、KAISTと清華大学の学生にキャンパスの様子を伝えました。

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東京工業大学の学生によるVirtual Campus Tour of Tokyo Tech

〇Team Project and Team Project Presentations

18名の参加学生がチームに分かれ、「17のSDGsの中から取り組むテーマを選び、問題提起、解決策、5年間ロードマップを提示し、さらに、必要な資金を想定して、クラウドファンディングの形でアウトプットする」というトピックでチームプロジェクトに取り組みました。三大学の学生の混合チームで、取り組むSDGsの選定、チーム名、解決策の考案、資金の計算、広報の方法、支援者へのリターン考案など、最終日のプレゼンテーションに臨むべく、すべてオンラインで準備を進めました。各チームには、キャンパス・アジア関係教員がメンターとして1名ずつ入り、チームが迷った時には熱くサポートし、チームプロジェクトの質をさらに押し上げました。3日間のうち、グループワークに使える時間は約6時間。限られた時間ながら素晴らしくまとめられた各チームのプレゼンテーションは、専用の評価フォームを使用し、三大学の教授、メンター、アドバイザーにより評価され、表彰が行われました。Winter Campは、参加学生全員がプロブラムを修了し幕を閉じました。全員で撮影したグループフォトには笑顔が溢れていました。

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Group Photo (CAMPUS Asia の "C"でポーズ)

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Award Ceremony

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Team Project Presentation

〇参加学生の声

- I think everything was good about the camp. Especially, I liked "Team Project". Thanks to the project, I could talk with students from KAIST and THU. It was what I really wanted to do.

- The lectures were impressive, and we learned a lot from the team project. Cooperation with the team was also very good, despite us being separated.

- Informative lectures given by professor from different fields; and talented students from different cultures and universities. I've broaden my academic perspectives enormously and inspired a lot by the interdisciplinary thinking. Also, I've cooperated with all kinds of outstanding young people. It is amazing that they can still propose the most creative and impressive ideas even if under huge pressure and in such a short time. I've learnt a lot from these prodigies.

- In fact, I liked every part of the Winter Camp, especially the well-designed special lectures and culture activities.

- Despite being done online, all of the team projects went smoothly without any critical issues. I loved the cultural activity sessions because it provided us the chance to break the ice and get to know each other a bit better. Doing the cultural activities helped us to become more close and friendly. Special lecture inspired me and broaden my horizons a lot.

- Project targeting SDGs give me the first chance to finish a project plan with teammates, helping me understand humanity and technology in another perspective. Also, I really met great teammates and mentors.

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参加学生全員がプログラムを修了

Project Leaders of TKT CAMPUS Asia Consortium

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