Newsletter NO.15-4

清華大での生活&研究室紹介

文責:合同プログラムナノテクノロジーコース
東工大10期生  野間大史

私は東工大では電子物理工学専攻岩本・間中研究室に所属し、清華大では材料学院林紅研究室で太陽電池の研究を行っています。指導教員の林紅先生は日本留学の経験もあり、日本語も堪能な先生です。
本研究室の最大の特徴は毎日精一杯、研究に取り組める環境があるということです。平日は毎日8:30と13:30に出欠を取り、毎週行われる輪講では各学生2週間に一度、自分の研究成果を発表することになっています。研究室の学生は皆真面目で研究熱心で、平日はもちろん休日も23時位まで研究することも珍しくありません。このように書くと辛い思いをしていると思われるかもしれませんが、皆、研究を楽しみながら精進しています。もちろん、研究だけではなく、外食に出かけたりカラオケに行ったりして、発散しています。

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研究室主催の林紅先生のお誕生会。

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東工大の先生による集中講義での記念撮影

授業は中国語や中国文化などの専門科目以外の清華大開設の授業をはじめ、プログラム生のための東工大の駐在教員による輪講や集中講義もあります。それらは秋にプログラム生として東工大に留学予定の清華大生と一緒に受けているので、色々とお互いの国のことを教え合ったりして助け合っています。彼らが来日したら、恩返しではないですが、日本の習慣、文化など色々と教えていこうと思っています。
駐在教員の西先生の奥様主催のホームパーティでは日本食を楽しみながら、清華大生には日本食や文化の勉強の場、東工大生には懐かしい日本の味を楽しめるとても嬉しい場となっています。日本人の私でも知らないことがたくさんあり、日本文化の奥深さを知る機会でもあります。

研究や授業以外の活動も活発です。
北京市内に駐在、居住していらっしゃる東工大OB・OGの方々で構成されている「北京蔵前会」では私たち後輩を食事に招待してくれたり、色々な情報を教えてくださったり、とても為になる時間を過ごせてとても感謝しています。
また、世界中から注目を浴びている清華大ということもあり、著名人の講演会等もたくさん行われます。東京にいたら簡単にお会いすることが出来ない方々と一緒に記念写真を撮ることができたりもします。ノーベル賞受賞直後の天野浩先生と記念写真を撮ったことはちょっと自慢です。
最後に寮は留学生と中国人学生との交流を深める目的で昨年建てられたもので、2ベッドルームとかなり広い共用リビングがあります。そのリビングで一緒にテレビを観たり、中国語・日本語を教え合ったり、とても有意義な時間を過ごすことができました。
清華大での生活は日本では決してできない人との交流を深められ、自分がひと回り大きくなったと感じるものでした。

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上から、北京蔵前工業会の集い(ザリガニ専門店にて)、建てられたばかりの寮、部屋の共用スペース、ノーベル賞受賞者天野浩先生との記念撮影

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