概要/学長挨拶
大学院合同プログラムとは
東京工業大学・清華大学大学院合同プログラムは、東京工業大学と清華大学(中華人民共和国)が共同で大学院の学生教育を行い、日本語、中国語及び英語の素養を持ち、日中双方の文化・習慣に通暁した優れた理工系の人材を養成し、両国の科学技術及び産業経済の発展に資することを目的として開設いたしました。
東京工業大学学長挨拶
グローバルに活躍する人材に
東京工業大学は、世界最高の理工系総合大学の実現を目指し、世界トップレベルの大学・研究機関の優秀な研究者・学生との交流プログラムを実施しております。
その一環として、2004年に中国・清華大学と大学院課程におけるダブル・ディグリープログラムを日本で初めてスタートさせました。日本と中国のトップレベルの理工系大学のそれぞれの修士号取得を目指すという大変充実したもので、日本と中国の最高水準の教授陣の研究指導により、高度な専門知識に加え、国を越えた視野を持つ人材を育成、輩出してきた実績を誇っております。
近年、世界における中国の存在感、清華大学の発展は際立っており、本プログラムで学んだ学生たちが、今後、更にグローバルな視野を持って活躍していくものと確信しております。
清華大学学長挨拶
「東京工業大学・清華大学大学院合同プログラム」は、2004年に始まって以来、継続的に学問の対象分野を拡大し、定期的な学術セミナーや交流活動を行うことにより、実りある成果を上げています。このプログラムでは、両校の教員による共同指導モデルが採用されているため、両校の人材育成面でのメリットが最大限に発揮されています。また、プログラムを円滑に実施するため、両大学で運営委員会協議会を設置し、一体となってサポート体制を敷いています。これら共同指導・分野を超えた交流・定期的な交流・共同運営による指導モデルは、両校の多面的かつ深く密接な協力関係をもたらし、両校の交流をさらに深めるための確固たる基盤を築いています。
清華大学は2021年に「グローバル戦略2030」を発表しました。その柱となる戦略の一つは、グローバルな能力を持った学生の育成です。この戦略は、中国と海外の学生間での交流・融合・共同発展を促進することにより、グローバルな視野を持ち、高度で複合的なグローバル・ガバナンスの分野で活躍する人材を育成することを目的としています。私は両校が、「東京工業大学・清華大学大学院合同プログラム」を契機に、人材育成と学術創造のための協力を継続的に強化すること、また公衆衛生や気候変動などの地球規模の課題に取り組むうえで一流大学として独自の役割を果たし、人類運命共同体の構築を推進する先駆的な力を育成することを期待しています。